【書評】書ける人になれる?『書く習慣』いしかわゆき(ゆぴ)

書く週間たのしく書くためのコツ

SNSやブログ、noteなど個人から発信するサービスはいくつもあります。今では文章で簡単に自己表現ができる時代です。

簡単に自己表現はできますが、実際にTwitterをやってみたところ「文章が書けない」といった声も聞きます。

そこで今回紹介するのが『書く習慣』いしかわゆき(ゆぴ)

私がTwitterを再開するきっかけになった本です。

こんな人におすすめ
  • 書くのは好きだけど、発信できない…
  • なにを書いたらいいか、わからない…
  • はじめたけれど、続かない…

本書では『書く習慣』が身につくように「52のコツ」が紹介してあります。その中から個人的に印象になった内容を紹介します。

『書く習慣』の概要、著者プロフィール

  • 著者:いしかわゆき(ゆぴ)さん(Twitter:@milkprincess17
  • 出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
  • 出版日:2021/8/31
  • ページ数:220p

いしかわゆきさんの職業はライター。Twitterのフォロワーは13000人以上です(2022年7月31日現在)。

note で発行されている「”書く”が好きになるマガジン」から『書く習慣』は生まれたとのこと。

いしかわゆきさんが文章に助けられたことや、書くときに大切にしていること、広く届けるための工夫、などをまとめたものが本書。

『書く習慣』の信頼性はフォロワー数が証明しています。

『書く習慣』書けるようになる3つのポイント

『書く習慣』は、いしかわゆきさんの言葉で「52のコツ」をわかりやすく紹介しています。

印象に残った内容は個人的にたくさんありますが、その中から書けるようになるポイントを3つ紹介します。

意味づけするのは読んだ人

「こんな文章、書いても意味がないかも」
そうやって途中で諦めてしまう人は、結構多くいます。

せっかく書いた文章も発信できなかったりします。私も最初のころはそうでした。

『書く習慣』では「自分の文章に意味づけするのは読んだ人。『意味がないかも』と躊躇せずに、判断を委ねてみよう。」とあります。

例えば、朝から寝坊して大変だったことをツイートした場合、「大変だなぁ」と思う人もいれば、寝坊した人は「めっちゃわかる!」と共感してくれるかもしれません。

文章に「意味」を求めなくて大丈夫、意味づけするのは読んだ人です。

何気ない文章にも以外なところでコメントがあったりします。私が寝坊したツイートをしたとき、実際に励ましのリプライをいただきました。

文章の意味を読んだ人に委ねると「書くこと」がたのしくなりますよ。

いかに日常をネタとして書けるか

「いざ書いてみよう!」と思った人が最初にぶつかるのが、「なにをかいたらいいのかわからない」問題。

Twitterやブログを見ると、毎日欠かさずにネタを見つけて書いている人もいます。その人との違いは何でしょうか?

答えは「いかに日常をネタとして書けるかどうか」です。ありふれた日常を文章にします。

「日常をネタにする」力がつけば、何でも文章を書くことが可能です。

いしかわゆきさんは「日常をコンテンツ化」して発信されています。

・長時間座りっぱなしでいたら足が痺れた
 →「集中力が長続きする人は早死しそうだね」
・韓国ドラマを観ながら夜更かしした
 →「頭の回らない真夜中っていいね!」
・計画どおりに行かない仕事がなんとかなった
 →「計画性ってじつはいらなくない?」

同じような言い回しは私もできません。発信の工夫は必要かもしれませんが「ありふれた日常」は立派なネタです。

Twitterで毎朝「おはようございます!」だけツイートしている人もたくさんいます。あいさつもネタのひとつです。

「意味づけするのは読んだ人」と紹介したように、その文章に意味をつけるのは自分ではなく「読んだ人」。

まずは文章を無理に工夫せず、「ありふれた日常」をネタにして発信してみてはどうでしょうか。

テーマを決めて自分に取材する

「なにを書いたらいいかわからない」を解決するもうひとつの方法は、なにかひとつテーマを決めること。」

文章を書く前に、テーマを決めて自分に取材をすると文章がラクに書けます。

人との会話でも何かしらの話題(テーマ)がありますよね。同じように文章を書くときもテーマを設定すればスムーズに書けたりするものです。

ゼロからなにかを生むよりも、ある程度決められた制限のなかで生むほうがはるかに簡単だということ。

そのとおりだと思いました。

#1ヶ月書くチャレンジが超有効

実際にテーマってどうやって決めればいいか?

本書の巻末に30個のテーマが用意してあります。「#1ヶ月書くチャレンジ」として30日は発信が可能です。

30個のテーマで1ヶ月書きつづけることが、『書く習慣』1番のポイント。

テーマに添って書くだけではなく、本書の内容を実践する場になっています。すごく考えられていますね。

私も実際に「#1ヶ月書くチャレンジ」を実践し完走しました。

「#1ヶ月書くチャレンジ」でツイートすると、いしかわゆきさんが「いいね!」をしてくれます。

また完走したときにはリプライをいただきました。著者と簡単につながれるのもSNSの魅力ですね。

まとめ

今回は、『書く習慣』いしかわゆき(ゆぴ)を紹介しました。

「52のコツ」の中から3つの内容を紹介しましたが、他にも印象に残ったフレーズを紹介します。

  • 「明日やろうは」は馬鹿野郎です
  • すべての文章は「知るかボケ」前提で書く
  • 「いい感じのまとめ」が文章をつまらなくする
  • 過去の自分に向けて書くと「未来の誰か」が救われる
  • 反応がなくても、みんな「ひっそり読んでいる」よ

『書く習慣』は笑いやユーモアもあり、読み物としても楽しめます。しかし、内容は簡単に取り組めて、かつ結果が出せる実用書です。

Twitterでも「#1ヶ月書く習慣」を2周目、3周目にチャレンジしている方もいらっしゃいます。

書くことに悩んでいる人にぜひおすすめの1冊です。

>>『書く習慣』(Amazon)

ゆうない

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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